【リノベーション体験談】住宅ローン控除1年目の確定申告・その1(必要書類)【e-Tax/書面提出】

住宅ローン控除1年目の確定申告・その1(必要書類)

私たちは2021~2022年に中古戸建を購入し、リノベーションを行いました。

インターネットで先人の体験記を見ながらスマートに達成したかったのですが、現実はすったもんだです。

これから中古物件を購入してリノベーションをされる方が増えるかもと思い、私たちも体験談をブログに記すことにしました。


今回は住宅ローン控除1年目の確定申告についてです。

この住宅ローン控除1年目の申告は、かなりややこしかった…です。

いーちご

思い返しても「大変だった」という記憶ががが!!

1年目をやってみて、スムーズに申告を行うには以下のステップで作業を行うと良いのでは?と思いました。

  • 申告に必要な書類を集める。
  • 『(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書』の用意する。
  • 確定申告書等作成コーナーで申告書を作成する。
  • e-Taxなら送信+添付書類の追加送信、書面提出なら郵送もしくは税務署に提出する。

おおまかにはこんな感じの流れになるのですが、記事が長くなりそうなので複数回に分ける事にしました。

その1(この記事)では、

この記事はこんな事がわかります!
  • 住宅ローン控除の確定申告1年目で必要な書類。
  • e-Taxと書面提出の添付資料の提出方法について。
  • e-Taxの場合のイメージデータ(PDF)で良い添付書類、郵送が必要な書類について。

について取り上げています。

もう「必要書類はそろっているよ!」という方は、次にお進みくださいね。

ここ数年は内容が大きくは変わらないようですので、必要な部分のみご覧いただき、何かしらご参考になれば幸いです。

私たちのケースは『令和4年度』『e-Tax』による確定申告の例となっております。

それ以降の年度の場合は改定等されているかもしれませんので、国税庁ウェブサイトをご確認ください。

目次

私たちのケース

この記事では、以下の属性の者が住宅ローン控除の確定申告を行いました。

  • 源泉徴収票を発行してくれる会社に勤める会社員である。
  • 中古住宅の購入とリノベーションを同時に行った。
  • 購入した住宅は中古戸建である(認定住宅等ではない)。
  • 住宅購入に当たって、親から贈与を受けた。
  • リノベーションに関する補助金の交付を受けた。
  • 購入住宅の名義は夫。
  • 確定申告は確定申告書等作成コーナーでデータ作成を行った。
  • 確定申告書類の送付はe-Taxを利用した。
いそむ

会社員、中古戸建を購入、名義は夫のみ、物件購入+リノベのワンストップリノベ、贈与あり、リノベ補助金あり、といった感じです。

いーちご

該当するケースの部分を参考にしてください。

e-Taxの利用するには、あらかじめ開始届等を提出して利用可能な状態になっている必要があります。
ご利用をお考えの方はお早めに申請を行いましょう。ご利用の流れをご参照ください。

住宅ローン控除の1年目は確定申告が必要!

会社員の場合、住宅ローンは初年度は確定申告で、2年目以降は勤務先での年末調整で対応となります。

国税庁で住宅ローン控除に関する特集ページがありましたので、まずはこちらを一通りご覧ください。

もしかしたら上記ページを見れば済むのかもしれませんが、参考までに1年目の申告はどんな事をしたのか『私たちのケース』をお伝えします。

住宅ローン控除の1年目の確定申告で作成した申告書

我が家の確定申告は、いつも【確定申告書等作成コーナー】で作成しています。

e-Taxを利用しない場合も、上記で作成した書類を印刷して税務署にそのまま提出する事ができますので、とってもオススメです。

私たちは、住宅ローン控除の申請に当たって、以下の書類を確定申告時に提出しました。

 申告書名
所得税及び復興特別所得税申告 第一表
所得税及び復興特別所得税申告 第二表
贈与税 第一表(兼贈与税の額の計算明細書)
贈与税 第一表の二(住宅取得等資金の非課税の計算明細書)

申告書の作成については、別記事・その3(確定申告書等作成コーナーで申告書類を作成する)をご覧ください。

住宅ローン控除の1年目の申請で必要な添付書類

確定申告で必要な添付書類

始めて確定申告を行う場合には、以下の書類が必要です。

書類名添付書類の提出方法
マイナンバーカードの写し(両面)書面:コピーを郵送or提出
e-Tax:提出不要
源泉徴収票提出不要

通知カードしかない場合には、別途、本人確認として、

  • 通知カードのコピー
  • 免許証やパスポート等、の本人確認書類のコピー

が必要なようです。

ちなみに、通知カードが無くてマイナンバーがわからない場合は住民票で確認できます。

取得する際に、窓口でマイナンバーを記載するか否かを聞かれるので、マイナンバー入りの方を請求してください。

所得税関連で必要な添付書類

所得税の申告で必要な添付書類は『イメージデータで提出可能な添付書類(所得税確定申告等)』というページに記載があります。

このPDFの2ページ目『(特定増改築等)住宅借入金等特別控除(租税特別措置法第 41 条等)』が住宅ローン控除に関係のある項目です。

書類名取得方法添付書類の提出方法
(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書の原本ダウンロードしたファイルを印刷し作成書面&e-Tax:
原本を郵送or提出
住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書金融機関からのハガキ書面:原本を郵送or提出
e-Tax:イメージデータ(PDF)
登記事項証明書(土地)司法書士事務所より取得※不動産番号がわかれば提出省略可
登記事項証明書(建物)司法書士事務所より取得※不動産番号がわかれば提出省略可
不動産売買契約書の写し不動産会社より取得書面:コピーを郵送or提出
e-Tax:イメージデータ(PDF)
工事請負契約書の写しリノベ会社より取得書面:コピーを郵送or提出
e-Tax:イメージデータ(PDF)
補助金等の額を証する書類補助金事務局からのハガキ書面:原本を郵送or提出
e-Tax:イメージデータ(PDF)
増改築等工事証明書リノベ会社より取得書面:コピーを郵送or提出
e-Tax:イメージデータ(PDF)
贈与税の申告書の写し
第一表&第一表の二
確定申告書等作成コーナーで作成書面:コピーを郵送or提出
e-Tax:イメージデータ(PDF)
贈与確認用の銀行通帳の明細銀行通帳/Web通帳書面:コピーを郵送or提出
e-Tax:イメージデータ(PDF)
いそむ

ところで、突然現れた『イメージデータ』って何?

いーちご

国税庁的には『PDFファイル』の事を指すらしいよ。

いそむ

ふむ。お役所みを感じる。

いーちご

この記事の後半で、もう少し詳しく解説してます!

また、私たちは中古物件を購入したため対象では無かったのですが、新築購入等で以下の書類がある場合は併せて提出すると良いと思います。

  • 長期優良住宅建築等計画(低炭素建築物新築等計画)の認定通知書の写し
  • 住宅用家屋証明書若しくはその写し又は認定長期優良住宅建築証明書(認定低炭素住宅建築証明書)
  • 検査済証の写し
  • り災証明書(その写しを含む)
  • 住宅省エネルギー性能証明書
  • 建設住宅性能評価書の写し など

※新築購入に関する事項は全くわからないので、税務署にお尋ねください。

贈与税関連で必要な添付書類

「直系尊属からの住宅取得等資金の贈与を受けて贈与税の非課税の特例」を受ける場合には、贈与税の申告も必要です。

贈与税の申告で必要な添付書類は『イメージデータで提出可能な添付書類(贈与税申告)』というページに記載があります。

このPDFの1ページ目『直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税(租税特別措置法第 70 条の2)』が関係する項目です。

書類名取得方法添付書類の提出方法
戸籍謄本役所等で取得書面:原本を郵送or提出
e-Tax:イメージデータ(PDF)
不動産売買契約書の写しリノベ会社より取得書面:コピーを郵送or提出
e-Tax:イメージデータ(PDF)
登記事項証明書(土地)司法書士事務所より取得※不動産番号がわかれば提出省略可
登記事項証明書(建物)司法書士事務所より取得※不動産番号がわかれば提出省略可
所得税の合計所得金額を明らかにする書類所得税申告書の提出する日時贈与税の申告書類内に記載すればOK

e-Taxで申告する場合、所得税とかぶっている書類は同じPDFを添付しました。

e-Taxなら、添付書類がほぼイメージデータで提出できちゃう!

イメージデータとは?

確定申告に当たってたくさんの添付書類を提出しなければならないのですが、e-Taxを利用する場合、ほとんどの書類がPDF形式ファイルの送信で済みます。

以下、一部引用です。

e-Taxで所得税の申告書を提出(送信)する場合、別途郵送等で書面により提出する必要がある添付書類について、書面による提出に代えて、イメージデータ(PDF形式)により提出することができます。

by 国税庁ウェブサイト

との事ですが、詳しくは【添付書類のイメージデータによる提出について】をご覧ください。

もし、イメージデータOKじゃ無かったら、我が家の場合はA4サイズで50枚ほどの添付書類を税務署に提出しなきゃならなかったので、この制度に感謝です。

では、どの書類がイメージデータで提出できるのかは【イメージデータで提出可能な添付書類(所得税確定申告等)】というPDFページに記載があります。

住宅ローン控除関連の書類はほぼイメージデータで送信が可能ですが、唯一、『(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書』のみ税務署に原本を提出しなければなりません。

この『(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書』の記入の仕方については次回の記事で解説します。

イメージデータの作成について

イメージデータ(PDF形式)の作成については、国税庁の【所得税の添付書類のイメージデータによる提出について】に色々と書かれていました。

またまた、以下に一部引用です。

イメージデータ(PDFファイル)の作成について

イメージデータの作成の際は、以下の点にご留意ください。

  • 解像度が200dpi相当以上であること
  • 赤色、緑色及び青色の階調が256階調(24ビットカラー)以上であること
  • 目視により内容の確認ができること(スマートフォンのカメラで撮影したデータの場合は特にご注意ください)
  • パスワードを設定していないこと
  • ウィルスに感染していないこと(ウィルスに感染しているイメージデータは、e-Taxで受信できません)
by 国税庁ウェブサイト

確定申告の場合、イメージデータ=PDFなので、

  • スマートフォンで写真を撮る。
  • 書類をスキャナで取り込む。
  • 作成した書類を何らかのソフトウェアの利用してPDFに書き出しする。

という経緯でPDFにする必要があります。

スマホで撮影した画像をPDFに変換する方法は、上記【国税庁ウェブサイト】に掲載されていましたのでチェックしてみてください。

また、iPhoneで確認しましたが、複数の画像を1つのPDFファイルにしたい場合は、写真の選択時に複数選択すれば可能です!

※Androidの場合の複数画像ファイルを1つのPDFにする方法は未確認です。

いーちご

我が家はパソコンで書類をスキャナで取りこんでPDFファイルに書き出す方法でイメージデータを作りました。

いそむ

何十ページもスキャンするのは地味に大変だった。。。

イメージデータで提出をやって気づいた注意事項

国税庁の【所得税の添付書類のイメージデータによる提出について】にも書かれていましたが、送信可能な回数に限りがあるようです。

以下、引用です。

送信可能回数等

送信回数は10回までとなります。

1送信当たりのデータ容量は最大14.0MB、ファイル数は最大136ファイルです。

by 国税庁ウェブサイト

実際、ものによっては1つの書類で20~30ページあったりしたので、イメージデータは書類ごとに1つのPDFファイルにまとめておくと、後の添付書類の送信作業が楽になるのではないかと思います。

参考にさせていただいたウェブサイト

国税庁の特集ページです。まずはここを見る事をおすすめします。
個人的には、ここ数年でとても見やすくわかりやすくなったと感じます。

neronaさんのブログです。住宅ローン控除に関して詳細に書かれています。

  • 新築一戸建て(認定長期優良住宅)
  • 夫婦連帯債務
  • 贈与、補助金あり

というケースです。

私たちの場合と違う部分もあるのですが、共通している箇所が多々あったので、ものすごく参考にさせていただきました。ありがとうございます!

まとめ

住宅ローン控除の確定申告は本当に大変でした。。。今、振り返ってみてもかなり複雑だと感じます。

1年目の申請をスムーズに行うには、以下のステップで作業を行うと良いのでは?と思いました。

  • 申告に必要な書類を集める。
  • 『(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書』の用意する。
  • 確定申告書等作成コーナーで申告書を作成する。
  • e-Taxなら送信+添付書類の追加送信、書面提出なら郵送もしくは税務署に提出する。

ということで、今回は必要な書類をかき集めるところをお伝えしました。

ついでに必要な書類を早めにPDFファイルにしてしまうと楽だと思います。

次回は、最難関!?な『(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書』の書き方についてです。

それも準備が終わっているなら申告書類の作成に進みましょう!

この記事を最後までご覧くださりありがとうございました!


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