私たちは2021~2022年に中古戸建を購入し、リノベーションを行いました。
インターネットで先人の体験記を見ながらスマートに達成したかったのですが、現実はすったもんだです。
これから中古物件を購入してリノベーションをされる方が増えるかもと思い、私たちも体験談をブログに記すことにしました。
- 住宅ローンの審査を複数の金融機関に依頼するメリット・デメリット
- 住宅ローンの申込から融資までの流れ
- 住宅ローンの申込をしてみてわかった事
物件を探して購入の申込みを行う際に住宅ローンを利用したのですが、住宅ローンの審査は複数の金融機関に依頼すると良いと思います。
短期間で多くの金融機関に申込をすると審査に通りにくくなる可能性があるので注意が必要ですが、
- より良い金利や条件で借りられる可能性がある
- 各金融機関の審査基準を比較できる
というメリットがあるので、できるだけ複数の金融機関に審査の依頼をする事をおすすめします。
我が家も、本審査に通ったり落ちたりしたので、複数に依頼していて本当に良かった。。。
一般的には『複数の金融機関に仮審査を申込むのが良い』と言われています。
なので、リノベーション会社の担当者さんと相談の上、『いくつかの金融機関に絞り、その内のどれか1つ以上の本審査に通る』を目指してみてはいかがでしょうか?
仮審査に通っていると融資額がわかるので、自分たちが買える物件の目安がわかります。
あと、人気のある物件を買いたい時、仮審査通過してるのは良いアピールになる事もあるらしいです。
また、仮審査の申込から本審査が終わって融資OKの連絡をもらうまで約2ヶ月ちょっと期間がかかるので、早めに行動していきましょう!
なお、我が家は、住宅ローンの申し込みを複数の銀行に依頼したところ、審査落ちと審査通った両方の体験ができたので、その辺りの感想などをお伝えできればと思います。
今回は審査に通った話です。
本審査で落ちた話にも興味のある方はこちらの記事も併せてチェックしてみてください。
住宅ローンの審査は複数の金融機関に依頼しよう!
住宅ローンの審査は複数の金融機関に依頼すると良いと思います。
まずは複数の金融機関に依頼するメリットとデメリットを挙げてみます。
メリット
- より良い金利や条件で借りられる可能性がある
- 各金融機関の審査基準を比較できる
デメリット
- 審査結果が揃うまで時間がかかる
- 仮審査の結果によっては信用情報機関に記録が残る
こんな感じで、住宅ローンの審査は複数の金融機関に依頼すると、内容を比較してより良い条件で借りられる可能性が高まります。
しかし、上記のデメリットにある『仮審査の結果によっては信用情報機関に記録が残る』には注意が必要です。
これはリノベーション会社の担当者さんに言われたのですが、「やみくもに他行に審査をかけるも審査が通らなかった場合に、その情報が残ってしまってマイナスの影響があります」との事。
要するに、一つ審査して落ちたから別の金融機関に申し込む。。。というのを繰り返すのは良くないのだと思います。
一般的には『複数の金融機関に仮審査を申込むのが良い』と言われています。
ちなみに我が家は2つの金融機関にしましたが、一説では4つくらいまで大丈夫と言う話もあるようです。
なので、リノベーション会社の担当者さんと相談の上、最初から『いくつかの金融機関に絞って一斉に審査依頼をし、その内のどれか1つ以上の本審査に通る』を目指す事をおすすめします。
私たちが金融機関を探した際に使ってみて良かったサービスはこちらの記事をご参照ください。
実際に住宅ローンの申込をやってみて融資OKだった銀行とダメだった銀行があったのですが、銀行の制度や担当者の裁量権、相性やコミュニケーションなどの要素が多いに関係してると感じたので、複数の銀行にローンを申し込んでリスク分散しておくのは超重要!と強く感じました。
住宅ローンの申込から融資までのステップ
以下は我が家の場合の申込から融資までの流れです。
気になる物件を探して購入申し込みをする
- 不動産会社購入対象の物件を探して、内見をする。
- 良い物件があれば購入申込をして、物件を仮押さえする。
- 人気のある物件だと複数の申込みがかちあう場合もあり。仮押さえが間に合わない場合は物件探しからやり直す必要が出てくる為、スピードと運も関係してくる。
我が家では主にSUUMOとHOMESを使って物件探しをしました。詳細は以下にまとめています。
住宅ローンを組む金融機関を探す
- 基本的にはリノベ会社指定の住宅ローンをお勧めされる。
- 複数の銀行に申込むと資料の申請は手間だがリスク回避できるのでお勧め。
金融機関は大抵の場合、リノベーション会社と付合いがあるせいか「この銀行が良いですよ」とお薦めされる事もあるかと思いますが、他にも自分たちで金利の安いところを探して比較した方が、最終的には良い結果につながるのではないかと思います。
自分たちで探す際のおすすめサービスは前回の記事をご参照ください。
リノベ会社の紹介先が固そうと思いつつ、ウェブサイトで調べたら銀行によって金利差が倍とかあるんですよね。。
資料提出の手間は増えるけど、複数の金融機関に審査を出してみたら?
そうだね。高い買物だし、金利は少しでもベース低い方がローンの金額を減らせると思うので、ちょっと頑張ってみる!
というわけで、リノベーション会社におすすめされたA銀行と普段使いしていたB銀行の2つに申し込んでみる事にしました。
金融機関の仮審査(事前審査)を受ける
- オンライン経由で仮審査を申し込む
- この時に、源泉徴収票含む年収がわかる資料もサイト上で添付する
- 仮審査は早ければ数日、遅くとも2週間程度で返事が来る
- 仮申請が通っていないと、売買契約ができないので注意
それぞれの銀行経由で住宅ローンの申請をWEB上から行いました。
金融機関によるかもしれませんが、私たちが申込した銀行では専用ウェブサイトがあり、融資の担当者さんとのチャットや、必要な書類のアップロードが出来るシステムがありました。
時間帯を気にせず、家で作業できたのは良かったです。
それと、チャットは内容を後から確認できるのも便利でした。
とても快適だったので、こういったシステムがあるかどうか?も選定基準の一つにしてみても良いかもしれません。
仮審査の際には以下の書類を求められました。
ちなみに物件情報や資金計画書まわりはリノベーション会社の担当者さんが用意してくれました。
必要書類 | 書類の内容 |
---|---|
本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカード、パスポートのどれか1点 |
収入証明書類 | 源泉徴収票(直近のもの) 確定申告書(提出している場合) |
勤務先情報 | 現在勤務中の名刺 |
物件概要がわかる資料 | 物件概要書、チラシ・パンフレット、販売図面など ※リノベーション会社が用意してくれた。 |
資金計画書 | 物件価格、リノベーション工事費、自己資金、ローン金額、諸費用などが掲載された明細書 ※リノベーション会社が作成してくれた。 |
これらの資料をアップロード後、大体数日から1週間程度で仮審査結果の連絡が来ます。
私たちの場合は、リノベーション会社の担当者さんを通して回答を知る感じでした。
仮審査は相当無茶なローンでない限りはあまり落ちないと思われますが、もし落ちた場合は、他の銀行を探して再度申し込む必要あります。
仮審査が無事通ったら、これで物件の売主と正式な売買契約ができるようになります。
物件の売買契約をする
- 売主側と書面で売買契約を交わす
- その際に、手付金として物件価格の5-10%を現金で用意しておき、売主に渡す
正式に売主との売買契約を結びます。
購入申し込み時には、手付金が必要になるのですが、普段持ち歩かない金額をリアルで用意するのはなかなか緊張しました。
自分は銀行のATMを利用したのですが、一度に下ろせる限度額が決まっていたので、複数回ATMからお金を下ろす必要があり、ATM前にそこそこ滞在することになったので、周囲の目も気になってかかなり緊張しました。(かなり冷や汗ものでした)
この手付金もWEB振込とかできると良かったんですが、基本的に直接渡す文化の為、頑張ってリアルマネーを用意する必要があるのです。
手付金は万一契約解除となった場合に徴収されちゃうので、これを渡すことで物件購入意思の強さを表明する事になるようなので手渡しするみたいです。
確かに後に引けなくさせないと気軽に契約破棄とかする人も出てきそうだし、致し方なしなのかも。
ここまで終了すれば、あとはお金を用意(ローンの本審査をクリア)できれば、物件購入完了となります。
住宅ローンの本審査を申し込む
仮審査の結果が承認されたら、本審査の申し込みを行います。
本審査では、仮審査で提出した書類に加えて、収入状況や勤続状況などの詳細な審査が行われます。
また会社にも本当に在籍してるか?などの確認電話が住宅ローンの審査担当から行ったりします。
ここでは大量に資料の用意が必要なので、事前準備できるものは前もって用意しておくのがおすすめです。
本審査で必要な書類は、ざっと覚えてる限りでも以下の提出が求められました。
仮審査の時点で提出済の書類は省略できたので、実際に提出したのは以下の表の太字の書類です。
必要書類 | 書類の内容 |
---|---|
本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカード、パスポートのどれか1点 健康保険証 住民票(世帯全員の記載のあるもの) 印鑑証明書 |
収入証明書類 | 源泉徴収票(直近のもの) 確定申告書(直近3年分の全てのページ) 所得証明書または住民税決定通知書(直近3年分) 納税証明書 [その1、その2] (直近3年分) など |
勤務先情報 | 現在の勤務先の名刺 |
資金計画書 | 最終的な物件価格、リノベーション工事費、自己資金、ローン金額、諸費用などが掲載された明細書 ※リノベーション会社が作成してくれた。 |
物件に関する書類 | 物件概要書、チラシ・パンフレット、販売図面など 不動産売買契約書(全てのページ) 重要事項説明書(全てのページ) 手付金領収書 工事請負契約書もしくは見積書 配置図・平面図 公図・地積測量図 ※上記はリノベーション会社が手配してくれた。 不動産登記簿謄本(土地・建物) など |
その他 | 返済中のローンがある場合、その返済予定表または残高証明書 生命保険加入証明書、車庫証明書(駐車場を借りる場合) |
自分は副業をしていた事もあって、仮審査で提出した源泉徴収票や確定申告書類以外にもたくさんの所得証明書類を出しました。
こうしてみると、我が家の提出書類はもはや全部盛りでした。
ちなみに、私たちが住宅ローンの契約を行った時期はコロナ禍というのもあり、
- 対面は無し。
- 資料を電子データ化して専用サイトからアップロード。
で進めました。
原本が必要など、オンラインで対応できない証明資料のみ郵送 or 電子署名で対処しました。
あとは、
という感じで、本契約に向けたやり取りはおよそ2ヶ月程度で、借主はローン返済ちゃんとできる能力があるか?の調査がいろいろ細かく入った感じです。
資料準備かなり大変でした。
住宅ローン先のサイトに必要書類は書いてありましたが、場合によっては追加必要な資料も出てくるので、先方とは専用サイト上でチャットやメールでのやり取りがかなり発生しました。
本審査が降りないと、せっかく契約した物件購入もキャンセルになってしまうので、この期間はかなり気合い入れて対応したよね。
住宅ローンの契約をする
ここまでクリアしないと物件購入できない。。。長い道のりでした。
住宅ローンの正式な契約書に関しては電子署名で対応となりました。
電子契約だと印紙代が浮くので、諸費用をちょっとだけ節約できます。
具体的には、
2,000万円~3,000万円:6,000円
3,000万円~5,000万円:8,000円
5,000万円~1億円:10,000円
くらいらしいです。
ここまで来て物件購入が本確定となります。
私たちは、2つの金融機関に申込したのですが、仮審査では両方とも通ったのに、本審査では1つ落ちました。
理由は『一時期赤字だった副業の存在』です。以下の記事で解説しています。
融資実行と引き渡し
本審査が承認されたら、融資実行となります。
物件のその後、本契約の為に、売主、リノベーション会社の担当、物件販売の仲介業者、司法書士と集まる為、銀行に向かいます。
現地では対面で、ローンの支払い振込資料などを記入して、銀行の担当に渡します。
本契約の時のことは、また別記事にする予定です!
この準備が完了したら、銀行からの融資実行により一時的に住宅ローンに必要な金額が自分のローン引き落とし口座に振り込まれますが、以下のように振り分けられて一瞬で消えます。
- 売主の口座に物件費用を払い込み
- 司法書士に不動産登記費用と手数料を払込
- リノベ会社と物件販売の仲介業者への仲介費や手数料を払い込み
その後、物件の鍵を売主から受け取って、注意事項などの説明や質疑応答などを行なってから解散となりました。
これで物件購入は完了です。
ちなみに、リノベーション工事に関しては物件とは別に支払われる仕組みでした。
なので、リノベーション費用の支払いは、後ほど専用サイトで担当者とチャットでのみやりとりを行って完了しました。
少々長くなりましたが、我が家の住宅ローンの契約の流れはこんな感じでした。
仮審査の申込から本審査が終わって融資OKの連絡をもらうまで、約2ヶ月ちょっとの期間がかかりました。
↑ リノベーションに関するアレコレが書かれていて参考になります。おすすめの本です!
住宅ローンの申込をやってみてわかった事
やはり正社員のステータスは強い!
今回、住宅ローンの契約をしてみて『正社員は有利』であると感じました。
調べてみると、一般的には以下のような理由があるようです。
- 雇用が安定していて返済能力が高い
- 収入が安定しているので返済を滞納するリスクが低い
- 勤続年数が長いとキャリアアップや昇給の可能性が高い
とはいえ、借主の状況や条件によっては正社員であっても落ちるし、非正規雇用であっても通ったりするようです。
実は10年ほど前にも家を買うべく色々と活動していました。
その時は個人事業主メインで仕事していたのですが、とある見学会に行った時に「個人事業主はアルバイトと一緒」という事を当時の担当者から言われてかなりショックを受けた事を思い出しました。
正直、正社員で勤めていた時よりも、個人事業の方が稼げていたので「え?」と思ったのですが、10年経った今もその頃と社会的な認識は特に変わってなさそう、と感じました。
住宅ローンの申込はリノベーション会社の担当者と二人三脚!
住宅ローンに関しては、必要な書類の一部をリノベーション会社からもらう必要があったり、金融機関によってはすでに面識のある融資担当者さんがおられる場合もあるようなので、思い返してみれば、住宅ローン周りはリノベーション会社の担当者さんと二人三脚で乗り越えられた、と感じました。
自分たちがやる事は
- 必要な書類を滞りなく用意する
- 収入額や借金などで隠し事はしない
かなと思います。
資金についてや、住宅ローンでわからない事も相談に乗ってくれますので、色々と頼って良いかと思います。
まとめ
住宅ローンの審査は複数の金融機関に依頼すると良いと思います。
短期間で多くの金融機関に申込をすると審査に通りにくくなる可能性があるので注意が必要ですが、
- より良い金利や条件で借りられる可能性がある
- 各金融機関の審査基準を比較できる
というメリットがあるので、できるだけ複数の金融機関に審査の依頼をする事をおすすめします。
我が家も、本審査に通ったり落ちたりしたので、複数に依頼していて本当に良かった。。。
一般的には『複数の金融機関に仮審査を申込むのが良い』と言われています。
なので、リノベーション会社の担当者さんと相談の上、『いくつかの金融機関に絞り、その内のどれか1つ以上の本審査に通る』を目指してみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、リノベーション会社によっては何らかの必勝法があるかもしれませんので、担当者さんにも頼りつつ進めてみてください。
仮審査に通っていると融資額がわかるので、自分たちが買える物件の目安がわかります。
あと、人気のある物件を買いたい時、仮審査通過してるのは良いアピールになる事があるらしいです。
また、仮審査の申込から本審査が終わって融資OKの連絡をもらうまでに約2ヶ月ちょっと期間がかかるので、早めに行動していきましょう!
本審査で落ちた話に興味のある方はこちらの記事も併せてチェックしてみてください。
この記事がお役に立てば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
コメントをお待ちしています!